弟子

私の名刺には、「弟子」という肩書きがついている。名刺を渡すと、大抵の人は二度見したり、珍しそうな表情をしたり、興味をもって弟子となった経緯を聞いてきたりするので、反応を見るのがなかなか楽しい。

「弟子」という言葉を聞くと、新約聖書に登場するイエスの弟子、ペテロのエピソードをよく思い浮かべる。水の上を歩いていたイエスに自分も歩いてみたいとお願いし、いざ水上を歩き始めたはいいものの、ふと風に気づいて怖くなり、沈みかけたところをイエスに助けられ、そして怒られるというシーンである。

私が高坂氏に弟子入りして、3ヶ月が経った。師匠の圧倒的な経験、知識、頭の良さを前に、日々驚き、学ばせていただいている。京丹波町でのプロジェクトも始まり、なんとも恵まれた環境にいるんだなぁと思う。同時に、浮き彫りになってくる自分の無力さにも向き合わなくてはならず、この時の気持ちは、ふと風に気づいて怖くなったペテロと同じような気持ちなのかもしれない。

京丹波町でのプロジェクトは、これからの日本の舵取りを変えるきっかけになると考えている。自分の小ささではなく、自分たちの掲げるビジョンを見据えて、一歩一歩と水上を歩いていこうと思っている。                                                                

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次