先日、田んぼや畑を眺めていて、ふと農業とITはなんとなく似ているな・・と思った。
まず田畑のある土地、これはITで言うところのパソコンやサーバ等の機器にあたる。土地という入れものにいれる土、これに相当するのが、OSと呼ばれる部分である。ウィンドウズとかMacOSとか、それからLinuxという一般的には馴染みの薄いOSも存在する。
土には収穫したい作物を植えていくが、この作物はアプリに相当する。たとえば収穫したいものが「文書」なら、ワードアプリ、「無料通話」なら、LINEアプリなど、目的によって色々なアプリを植えていく。アプリの場合は「植える」とは言わずに「インストールする」である。例えば「ホームセンターでトマトの苗を買ってきて家の畑に植えた」をITに当てはめると「AppStoreでLINEアプリをダウンロードして、自分のPCにインストールする」になる。こうすると、小難しいカタカナ英語が少し身近に感じられる。
作物に肥料をあげたり、マルチシートを張ったりなどのお世話をして、最終的にできた実を収穫することは、ITにおいてはアプリを設定したり、操作したりして、自分の目的を実現することにあたる。
変な話、様々な技術が発達したおかげで、農業もITも原理原則を知らなくても、楽に、簡単に、収穫を得られるようになっている。土はどのような状態でいるのが良いのか、肥料は土に対してどれくらいの割合が必要で、どう作用するのか、そんなことを調べて検証しなくても、指示通りにやれば大きな失敗はない。
それはある意味素晴らしいことであると思う。ただ同時に、今後より価値の高いものを収穫していきたいのなら、原理原則を理解せずには前に進めないということも、自分への自戒として心に留めておこうと思う。